コンテンツビジネスはシンプルに捉えると、あなたが創ったコンテンツを求めている人に提供して対価をいただくビジネス。
ただ、求めている人がどこにいて、あなたが創ったコンテンツをどうやって届けるかによってビジネスの成否は大きく左右されてしまいます。
だからこそ、どんなビジネスモデルを始めるか一つで結果が全く違うものにもなるのです。
この記事では、インターネットが発達して以来増え続けている様々なコンテンツビジネスモデルについて解説していきます。
「どんなコンテンツを」×「どこで・どうやって」
コンテンツビジネスは名前の通り、コンテンツという商品をお金に変えていきます。
このコンテンツの価値は定量的に決められるものではなく、個々人の主観で決まるものですから、コンテンツを手にする人によって商品の価値が変わるもの。
ということは、どんなコンテンツを提供するかによって価値が変わる場合もあれば、どんな場所でコンテンツを提供するか、どうやってコンテンツを提供するかによっても提供価値が左右されるということですね。
コンテンツの価値は、シンプルに考えると「どんなコンテンツを」提供するかと「どこで・どうやって」提供するかによって変わります。
良い商品さえ作ればいつかは売れるという、職人気質な考え方を持ってしまうと、コンテンツを求めている人に届けることが出来ませんし、本来必要でない人にコンテンツを押し付けたところで価値を感じてもらえません。
だからこそ、「どんなコンテンツを」「どこで・どうやって」届けるかが大事になるわけですね。
デジタルコンテンツをもっとも効率良く提供していく為には、インターネットを活用することが合理的なので、次からはインターネットを活用した様々なコンテンツビジネスモデルについて見ていきましょう。
文章コンテンツビジネス編
一番手軽に作り始められるコンテンツは文章コンテンツです。
流石に全くタイピングが出来ない人がインターネットを使ってビジネスを始めるとお考えになるのは稀ですから、ほとんど全員が文章を書くことならできるはずですよね。
文章を書くと言っても、プロの作家みたいな素晴らしい文章を書くスキルが求められることはなく、あなたが伝えたいことを分かりやすく伝えようと務めるだけで全く問題ありません。
そうでなければ、僕がこうして文章コンテンツを創ってインターネット上で提供することだって不可能なはずですから。
文章コンテンツビジネスとしてよく知られているのがブログでしょうか。
ブログは文章が全て、とまではいかなくとも一番大事な要素が文章であることは間違いないですよね。
ブログをビジネスとして成果につなげるには専門的な知識やノウハウも必要ですが、文章そのものは誰でも書けるし、ブログを書いている内にどんどんライティングスキルは磨き上げられていきます。
ブログの用意も簡単で、無料サービスなら登録するだけですぐに使えますし、有料で本格的にブログを始める場合でもWordPressのような優れたブログツールは無料で手に入りますので、必要な知識を適宜調べながら取り組めば誰でもビジネスを始めることは可能です。
ブログビジネスの難点は、成果が出るまでの期間が長いということ。
今日書いた文章がその日に成果につながることは極めて稀で、3ヶ月〜半年ほどかけてじっくりとブログを育てていくことになります。
その期間は収入が入ってこないのに、記事を書き続けなければいけないので、途中で辞めてしまう人も少なくないのです(もったいない!)。
収入が発生するまでに時間がかかる分、一度上手く成果がで始めると先々までずっと収入が継続してくれるという大きなメリットもありますので、僕はブログビジネスを推奨しています。
理想的な取り組み方は、短期間で成果が出る他のビジネスに取り組みながら、並行して長い目で見守りながらブログを育てるパターンですね。
ブログビジネスは典型的なストック型ビジネスですから、一度しっかりと作り込んでおけばその期間の努力が将来のあなたを助けてくれるのです。
TwitterやFacebookもメインコンテンツは文章ですよね。
日々どのような文章を投稿しているかによって、ビジネスの成果につながるかどうかが決まると言えるでしょう。
また「note」というサービスを利用すると、文章コンテンツそのものを販売することも可能です。
テキストコンテンツとしてはとても分かりやすいビジネスモデルと言えますね。
テキストコンテンツは何と言っても、インターネットユーザーなら誰でも創れるところが大きなメリットの一つ。
また、コンテンツビジネスを教育ビジネスという側面から考えた場合、テキストコンテンツは学校教育における教科書のように学ぶ人が自分のペースで熟読できる利便性も良い点だと考えています。
音声や動画コンテンツは再生時間分の時間をが必ず割いて学ばなければいけませんが、文章であれば各自のペースで学べるし、要点だけを流し読みすることもできますよね。
誰にでも創れて、コンテンツの受け手側にもメリットが大きい文章コンテンツ。
コンテンツビジネスを始めるなら、文章コンテンツから取り組むのがおすすめです。
音声コンテンツビジネス編
最近はスマホで手軽に録音ができますし、パソコンにマイクを繋いで録音するのもそれほど技術的に難しいことはありません。
収録した音声コンテンツはiTunesやCastboxで配信するだけで、無料で手軽に世界中へ配信することができます。
スマホユーザーが増えたことで、どこでも手軽に聴くことができる音声コンテンツにメリットを感じる人も少なくありません。
ただ、音声コンテンツは文章コンテンツよりも短い時間で手軽に創れる反面、慣れない人には抵抗があるというデメリットもあります。
単純にスピーキングが苦手な人はもちろん、相手がいない状況で一人で話し続けるのは違和感があるもので、音声コンテンツを創るのが苦手な人もいらっしゃるかと思います。
やってみれば意外と簡単だったり、慣れてくるものではありますが、文章コンテンツと比べると最初に抵抗感を感じてしまうかもしれませんね。
動画コンテンツビジネス編
動画コンテンツビジネスと言えばご存知YouTube。
YouTuberのような動画で視聴者を増やし、その動画に表示される広告でマネタイズするビジネスモデルは有名になりましたよね。
彼らのようなエンタメ動画とは違い、教育コンテンツを動画収録して販売することも可能です。
例えば海外で1700万人の会員がいるUdemyという教育動画コンテンツのプラットフォームなら、動画を登録するだけですぐに販売を開始することができるんですよ。
日本では教育業界大手のベネッセが出資していることもあって、これからもっと日本国内で広まっていく可能性は十分ありますね。
動画コンテンツは、例えば教育教材なら音声コンテンツとそれほど難易度は変わらず、簡単なプレゼン用スライドに合わせて音声を収録するだけなので、そこまで難しいものではありません。
それなのに、コンテンツの受け手は文章コンテンツよりも価値を感じやすいというのは大きなメリットと言えますね。
少し語弊があるかもしれませんが、コンテンツ販売者視点で考えると、同じ教育コンテンツ、同じ内容を教えるにしても、文章コンテンツより動画コンテンツの方が高い満足度を得られるなら動画コンテンツを販売した方が合理的なのかもしれません。
僕自身はというと、文章コンテンツを中心に提供しています。
動画コンテンツの場合はただ動画を再生しながらボ〜っと視聴して学んだ気になってしまう人がいて、それよりも文章でしっかりと読み込んで欲しいと考えているからです。
コンテンツの提供形式にはそれぞれにメリットとデメリットがあり、また、あなたの好みや適性もありますので、一概にどれが良いとは言えません。
自由だったはずのコンテンツビジネス
コンテンツビジネスには様々なコンテンツの制作方法と提供方法があり、自由なビジネスです。
インターネットビジネスのノウハウが確立されてきたことで、なんだか自由度が下がっているように見えますが、本来はもっと自由だったはずなんです。
文章・音声・動画といったコンテンツの形式や、どんなサービスを利用してコンテンツを届けるかの選択肢もたくさんあるのです。
ちなみに、利用するサービスがユーザーに支持されているサービスであればマネタイズの難易度は下がります。
お店を都心部の一等地に出店するか、地方の人が少ない過疎地に出店するかを比べると明らかに前者の方が売りやすいですよね。
それなのに、オンラインで完結するコンテンツビジネスなら高い地代家賃も不要ですから、人が集まる場所でコンテンツ提供するのが合理的なのです。
ご自身で見込み客を集め、コンテンツを販売するのも良いのですが、特に最初は人が多く集まっているサービスを利用するとビジネスはスムーズに進みますよ。
ステップアップ・ロールモデル
では、様々なコンテンツビジネスの選択肢がある中で、どれから取り組むと良いのか?ということになるわけですが、万人共通のベストな答えは残念ながらありません。
なぜなら、文章を書くことが好きな人もいれば、音声を収録するほうが得意な人もいるし、これまでの経験から特定のサービスに慣れ親しんで熟知しているならそのサービスに適したコンテンツを創るのが成功への近道かもしれないからです。
という前提で、僕が考えるベターなコンテンツビジネスのステップアップ・ロールモデルをお伝えしておきましょう。
それは、最初にKindleで書籍を出版して印税収入を得ながら、余裕が出てきたらブログビジネスを立ち上げるというステップです。
僕もインターネットビジネスの業界に入ってから多くのビジネスを学んで経験してきましたが、そんな中でもKindleは難易度の低さや収入を得るまでの期間の短さが断トツなんですね。
「出版」という言葉から勝手に難しいと想像してしまいがちなのですが、SNSに投稿する文章やブログに書く記事より少しボリュームがあるだけで、それほど大きな違いはありません。
早い人なら1日で出版できてしまうぐらいですから。
恐らく世界一簡単なコンテンツビジネスではないでしょうか。
副業でこっそり取り組みたい人なら、好きなペンネームで出版できるのも取り組みやすい条件の一つですね。
しかも、Kindle本を出版した経験のある人がまだまだ少ないだけでなく、経験者であっても売れる本の作り方を知らない人ばかりなのです。
Kindleで少しずつ収入を増やしながら、ブログを立ち上げて長い目でみてブログを育てていくと、将来的に安定した収入を得るためのビジネスの軸を構築することができます。
Kindleで出版の経験を積んでいることで、記事を書くことにも慣れているでしょうし、なにより書籍の印税収入が毎月入ってくる状態になっているのでブログですぐに成果が出なくても焦ることはないのです。
それに、もしブログのテーマがKindleで出版してきた内容と同じなら、既に出版したコンテンツをブログ用にメンテナンスして再利用できますから、一石二鳥ですよね。
実際、僕が知人からビジネスを始めたいという相談を受けた際にもこのステップアップ・ロールモデルをお伝えしています(そしてとても喜んでもらっています)。