社会人カーストを気にする社会人が増えています。
かつてスクールカーストという、学生の間で広がる格差を表す言葉が話題になりましたが、社会人になってもカーストに捕らわれて、自分は社会人カーストの最下層ではないか?と悩んでしまうようです。
もしあなたが社会人カーストに関して何らかの悩みをお持ちであれば、「社会人カースト」という誰かの都合で作られた言葉、概念を一切忘れてしまって問題ありません。
社会人カーストの中でも最上位カーストとされているのは、有名大学を卒業し、大企業へ就職し、充実した生活を送る人間力の高い人を指すようです。
一方で、最下層の社会人カーストは学歴が大学卒ではなく、非正規雇用といった条件の人を指すようです。
社会人カーストに捕らわれている人は、周りの人と比較して、自分のカーストを嘆いてしまうわけですが、全く気にする必要はないのです。
社会人カーストの最上位層は苦労している
有名大学を卒業して大企業に就職した方は、僕の周りにもたくさんいます。
そんな彼らが社会人カーストの最上位にいると自覚しているかどうかはさておき、彼らの生活が他人から羨ましがられるようなものではないケースが少なくありません。
世間体こそ良い大企業へ勤めていても、毎日仕事に忙殺されながら、自由な時間はほとんどなくて仕事を続けるべきかどうか悩んでいます。
でも、高学歴や大企業勤務というステータスがあるだけに、簡単に今の会社から離れることも出来ません。
そして何年も悩みながらズルズルと同じような生活を送ってしまうのです。
なぜ社会人カーストの上位層は就職に有利なのか?
僕が学生の頃は、高学歴の学生ほど優秀だから、大企業から採用されやすいと思い込んでいました。
しかしこれは完全に間違った考え方です。
これは採用する企業の視点で考えると見えてくるものがあります。
高学歴な学生が社会人になって仕事をしても優秀かどうかは、実はそれほど関係がありません。
しかし、大企業は学歴フィルターという言葉があるぐらい、高学歴の学生を採用する傾向があります。
これはなぜか?
高学歴の学生とは、学生時代に親や先生から言われる通りに勉強をしてきた人達です。
だから彼らは良くも悪くも人からの指示に従いやすいので、企業としては扱いやすい人材ということになりますね。
大企業になればなるほど”歯車”が必要ですから、高学歴の学生を採用したいのです。
社会人カーストの最下層にいる人ほどチャンス
一見、社会人カーストの上位層にいる方が良い人生になると思われるかもしれません。
しかし、彼らは大企業に上手く利用されるだけの人生を送る可能性も高いですし、仕事さえこなしていれば生活に困ることは無いので危機感も少ない傾向にあります。
でも、実際には企業の平均寿命から考えても、生涯を通じて同じ会社で働き続ける可能性は高くないので、いつ自分の安定した(ように見えている)仕事が無くなるかは分かりません。
一方で社会人カーストの最下層にいると考えている方は、現状を変えたいという想いが強くなりますよね。
そんな方達がネットビジネスで成功する例も増えていますし、実際誰にでもチャンスがあるビジネスですから、実は働き過ぎな日本の会社員人生から抜け出す可能性が高いのは最下層にいる方達だと思います。
他人と比べるのを止めれば、即解決
僕の場合は、あまり人と比べることが無いのでカーストという概念がありません。
もしあなたが社会人カーストの格差を感じるのであれば、とりあえず他人と比べることを止めることで劣等感から解放されるのではないでしょうか。
人間は欲深い生き物ですから、他人と比較していると満足することはあり得ないのです。
仮に周りの友人が年収400万円以下の方達であれば、自分自身の年収が500万円で十分満足するかもしれませんが、周りが年収1000万円を超えていたら途端に自分の年収に対して不満と感じるはずです。
「自分自身の年収が500万円」という事実に何の違いも生まれていないにも関わらず、満足したり、不満を抱くのです。
この原因が他人との比較からきていることは明らかですよね。
他人がどうであれ、自分は自分だということを認識するだけで、社会人カーストという概念は消え去るということです。