LINEマガジン(LINE@メルマガ)が情報発信ビジネスのスタンダードになる日は近いのでしょうか?
「LINE@の効果的な使い方と強烈なステップメールツール活用術」でも書いたように、LINE@のステップメール配信システムがローンチされ、情報発信ビジネスは大きな転換期を迎えています。
オンラインビジネスで一人で大きく稼いでいる方は皆揃ってメルマガを発行して稼いでいて、特に効率良く稼いで自由な時間も同時に確保している方達はステップメールによってビジネスを仕組み化していますね。
それがここにきて遂に登場したLINE@ステップメール配信システム。
LINE@を活用したステップメール配信が可能になった今、情報発信のトレンドが変わることは間違いありません。
情報発信ビジネスの中心はメールマガジンからLINEマガジンへシフトするのでしょうか。
LINEマガジンの有効性は間違いありませんが、果たしてこれまでメルマガによって行われていた全ての情報発信フェーズを全てカバーできてしまうのでしょうか。
LINEマガジンは関係構築に強い媒体
近年のメルマガで課題となっている不達問題や未開封、読まれないの3点を、ただメルマガからLINEマガジンへと変えるだけで簡単にクリアしてしまいます。
また、見込み客とのファーストコンタクトになる登録の段階で、メールアドレスをを入力してもらうよりも手軽に、タップするだけでLINE@へ登録してもらえるので、より手軽に情報を受け取ってもらえます。
つまり、LINE@に登録してもらうところから関係を構築するまでのフェーズでのステップ配信(ウェルカムシーケンス)に相性が良いわけです。
顧客接点が作りやすく、その後に発信する情報を受け取ってもらいやすいLINEマガジン。
マーケティングファネルの最も広い入り口部分においてはメルマガと比べてLINEマガジンの方が効果的なツールと言えるでしょう。
LINEマガジンの広い有効ターゲット層
今は日本人の約半数がLINEユーザーで、幅広い年代でまんべんなく利用されています。若年層向きのイメージが強いかもしれませんが、40代以上のユーザーだけでも全体の3割を超えています。
ビジネス系の情報発信を行うにあたっては、20代~40代のユーザーが多く、会社員が最も多いというデータもLINEマガジンとの高い親和性が伺えますね。
(出典:LINE 2015年4-9月媒体資料)
メルマガは不要になるのか
LINE@でステップ配信が出来てしまうと、メルマガがLINEマガジンへ置き換わりそうにも思えてしまいます。
では、もうメルマガはその役割を終えるのでしょうか?
メルマガだけが所有できるハウスリスト
CRMの観点から、メルマガビジネスの一番の強みはハウスリストを所有できる点でしょう。
どれだけLINE@でアカウントを育て上げても、運営会社の方針転換によってはビジネスの根幹が揺らぎかねませんし、アカウントを削除されてしまったら即終了です。
これまでに流行ったSNSをビジネス活用する際と同様に、やはりハウスリストを所有することで他社に依存せずに顧客接点が持てるメルマガの強みは揺らぎません。
なぜメルマガが読まれなくなったのか
以前と比べるとメルマガの精読率が落ちていることは間違いありません。
個人が受け取る情報の量が増え、LINEを始め多くのメディアにタイムシェアを奪われる中で、メルマガを読む時間が減るのは自然な流れです。
一方で、本当に読みたいメルマガがある方は昔と変わらずしっかりと購読しているのも事実です。
僕も有料無料問わず、多くのメルマガを購読しています。
つまり「この人のメルマガなら絶対に読みたい」と思ってもらえれば、LINEマガジンであれメルマガであれ、あまり関係なく読んでもらえると考えられます。
LINEマガジンからメルマガへのシフトが有効か
ファーストコンタクトから関係構築までが特に強いLINEマガジンと、他者の影響を受けにくいメルマガの特性を考えると、LINEマガジンから繋がって徐々にメルマガ読者へとシフトしてもらう流れが一つの形になるでしょう。
LINEマガジンにはアフィリエイトの禁止といった制約があるので、やはりしっかりと読んでもらえるメルマガ読者を目指すのはこれまでと変わらないのではないでしょうか。
マーケティングファネルの入り口にLINEマガジンがあり、徐々に絞り込む過程でメルマガを組み合わせていくイメージです。
メルマガ未達の保険としてのLINEマガジン
メルマガで一番困るのは、読者へメールが届かないケースです。
迷惑メールとして処理されただけなら、注意喚起によってメルマガを読んでもらうことは可能ですし、正しく受信設定をしてもらえれば解決可能ですね。
しかしそもそも読者へメールが届かなければ対策のしようがありません。
もしデジタルコンテンツの有料商品をメルマガ内で配布する場合、メール未達は大きな問題になります。
このようなケースで確実に商品を届ける為に、保険としてLINEマガジンでも配布するとメール未着時のフォローが出来ますね。
LINEマガジンとメールマガジンは共存させる
LINEマガジンの有効性を理由にメルマガが不要になることはありません。
今後LINE@のステップ配信によって、メルマガ単体とは比にならないぐらいの収益化に成功したとしても、メルマガを捨てるという選択は間違いです。
LINEマガジンの強みを十分に活かしつつも、万が一LINEマガジンが何らかの理由で使えなくなってもビジネスが停滞しないようにメルマガを軸に据えたリストマーケティング戦略の重要性は不変でしょう。