「起業をしようかどうか迷っています」
このような話を聞くこと度に「相談する前にやってしまえば?」と思うのですが、それは行動力が大事だとかスピード感が大事だとかいう以前に、周囲に相談することがマイナスに働くケースがあるからです。
起業の相談にNo!という雇われ人
サラリーマン生活をしていて、何かのビジネスで思い切って起業をしようか迷っている時についつい周囲の人、つまり自分と同じサラリーマンの同僚や先輩に相談してしまう方が少なくないようです。
起業していない彼らに相談する時点でどうかと思いますが、普段の生活でお世話になっていて信頼しているということもあるのでしょう。
しかし彼らは起業の相談に対して高い確率で反対します。
・リスクがあるからやめとけ
・今の安定した生活を手放すのはもったいない
・起業して上手くいく人は一握りだけだ
などと間違ったアドバイスを受けることになり、起業へと向かう気持ちを全力でストップされてしまいます。
起業相談を受ける雇われ人の心理
起業相談に限らず、転職の相談にも当てはまるのですが、多くの方は他人が自分を置いて次のステージへ進むことを嫌う傾向があります。
なぜなら自己重要感が傷つけられるからです。
彼らは現状維持に務める自分と比べて次のステージへ進む他人が遠い存在になるように思えて嫌がっているんです。
同窓会で年収を比べた時にもしあなただけが年収1億円で、他の人が皆年収500万円だったらどうでしょう?
あなたが成功したことを祝福してくれるかもしれませんが、本音では素直にそう思っていないハズ。それと同じですね。
つまり起業の相談に対する反対理由には論理的に考えられた理由がないケースが多いのです。
起業と言うと反射的にリスクガーアンテイガーと言うサラリーマンに対して、僕が会社で雇われる選択肢しか無い人生のリスクの高さを説いてみると見事に黙りこんでしまうので、結局のところ現状維持が楽で、周りの人も同じように現状維持を続けて欲しいというのが心理なのでしょう。
相談なしに会社を辞めて起業宣言した僕
僕はサラリーマン時代から自分の事に関してあまり人に相談することがなかったのですが、退職してネットビジネスに参入することを決めた際は、当時の上司へ退職の意向を伝えるまで誰にも相談をしませんでした。
感覚的に反対されることが分かっていたのと、それなりに忙しい主要顧客を担当していたことで引き止めに合うことも想像できたので、いかに自分のやりたいことを邪魔されないかを考えて行動したからです。
その結果、誰にも反対されることなく(当たり前ですが)、スムーズに自分の新しい生き方へ切り替えることに成功しました。
相談して背中を押されないと起業しないのか?
そもそも起業するかどうかの相談をしている時点でちょっと弱いな、と感じるのが、誰かに背中を押されないと起業しないのか?ということです。
仮に反対されたら起業しないのか?と。
もしその程度で気持ちが変わってしまうのであれば起業する段階ではないのでしょう。
本気で起業したければ、相談して反対されても諦められないでしょうから、結局相談しても結果は同じです。
そう考えると、起業するかどうかの相談はしても何のメリットも無いということになりますね。