学生さんが社会へ出る際に自然と行うことになる就活。
就活中の当人は大変でしょうけど、今考えるべきなのは、気持ち悪い日本の就活をどのように活用するべきか? ということ。
社会に出て外から距離を置いて日本の就活を見ていると、とても気持ち悪いものです。
でも、そんな社会人の方達も過去にはそんな気持ち悪い就活を行ったわけで。
学生さん達自身も就活は気持ち悪いと感じるようで、SNSには悲痛な叫びが毎年アップされますね。
気持ち悪いと言われる日本の就活の現状
まず前提として、日本の就活がなぜ気持ち悪いと言われているのかを確認したいと思います。
日本の就活が気持ち悪い理由
ざっと調べた限り、以下の要素が日本の就活を気持ち悪いとさせているようです。
・新卒予定者が一斉に就活を始める
・全員同じようなリクルートスーツ
・全員同じような髪型、アイテム
・採用に繋がらなさそうな茶番
転職市場が気持ち悪いと言われないのに対して、新卒の就活が気持ち悪いと言われるのはこれらの要素によるものでしょう。
一言で言うと、「無駄な儀式」に対するアンチテーゼの表れなのではないでしょうか。
学校教育最後の役割としての就活文化
学生さんの立場からすると気持ち悪い日本の就活ですが、学校教育の観点からは大事な役割を担っています。
(リクルート市場にとっても就活文化は大切な稼ぎの種ですが)
戦後から受け継がれる学校教育の役割は、従順な労働者を大量生産して社会へ送り出すことです。
その役割を果たす上で、就活文化は大いに貢献していますね。
・学生さんが卒業に合わせて一斉に就活する
・就活文化を迎合する学生さんを企業へ送り込む
・面接時の受け答えを就活本の内容に従う
会社のルール通りに、与えた役割を従順に果たして欲しい企業にとって、このような学生さんは実に都合が良いものでしょう。
就活するならあざとく
学生さんにとって、いくら日本の就活が気持ち悪いからと言っても、就職する上で無視する訳にはいかないのが実情です。
だからこそ、気持ち悪いと拒絶するのではなく、あざとく就活を行って欲しいと思います。
採用側の社員も実は・・・
僕が就活をしていた頃は、企業側の採用担当を舐めてました。
というのも、所詮相手だって数年前は同じ学生で、現在はたまたま採用の仕事をしているに過ぎません。
書類や短時間の面接で、相手の人間性や職務適性を深く見抜ける人なんて滅多にいないと考えていました。
だから、就活なんてチョロいと考え、就活セミナーや対策本は一切無視。
好きなようにその時の気分で対応していたんです。
その結果、1社目も2社目も簡単に内定をもらい、すぐに就活は終わりましたので、100社受けて採用ゼロの友達から嫉妬されたものです。
しかし現実はどうかと言うと、簡単に内定が取れる僕は社会不適合者で既に会社を辞めている一方で、先の友達は今でも会社員として働いている訳で。
つまり、企業の採用担当なんてそんな程度なのですから、就活で深く悩む必要はありません。
そんなに偉い相手ではありませんので、むしろ働き先を吟味して選んであげるぐらいのスタンスでOKです。
就活セミナーや書籍に流される必要は無く、普通の会社員の一人でしかない採用担当が、多くの学生から自分を採用しようと思うのはどんな学生か? を考えて、一時的に演じてみれば良いのです。
就活が上手く行かないのは別問題
一点だけ気になるのは、日本の就活が気持ち悪い!と言いつつ、ただ自分の就活が上手くいっていないことに対する不満でしかない学生さんもいますね。
確かに日本の就活は気持ち悪いものですが、あなたがその中で結果を出せるかどうかは別問題です。
新卒採用から働きたい企業へ入社するには、就活戦線で勝ち抜かなければいけません。
就活文化を思考停止状態で受け入れない事は素晴らしいので、今だけ茶番ゲームのクリアを目指して、割り切ってみてはいかがでしょうか。
ネットで稼ぐ重要性と会社員経験の価値
僕は常々、ネットで稼ぐ力を身につけるべきだと主張しています。
なぜなら、日本経済が停滞することが明確な以上は、給料が今後増えていくことは考えにくいからです。
独立して一人で稼ぐか、給料とは別に収入を確保するかは別として。
この先、一生食いっぱぐれない為には稼ぐ力を手に入れることが益々重要になるでしょう。
そして今現在、最もリスクを抑えて誰でも稼ぐチャンスがあるのはネットビジネスなのです。
でも、会社員としての経験も決して悪いものではありません。
企業で仕事を学びながら、毎月確実に給料を貰えるのはある意味恵まれた環境です。
仕事を通じて学べるものがある限りは、会社員も良い経験になるでしょう。
給料を貰いながら、会社のノウハウを吸収して成長し、得るものが無くなればサクッと辞めてしまえば良いのです。