前回はアフィリエイト初心者の方にとって商標アフィリエイトから始める選択肢もアリですよ、という話をこちらのエントリー「アフィリエイト初心者向け商標サイト手法の基本」で書きました。
これは僕が実際に初めてサイトアフィリエイトに取り組んだ際に、とても良い勉強になったこともあってその時に感じたことをそのまま書いています。
一方で、商標アフィリエイトには注力するべきでないとも考えています。
一見矛盾しているように感じられるかもしれませんが、つまりこういう事です。
- 初心者がスキルアップのために実践するのはOK
- 経験者が報酬を伸ばすために注力するNG
では、なぜ経験者の方が商標アフィリエイトに注力するべきではないと考えているのかについてお伝えしていきます。
1.資金力がある大組織との競争に巻き込まれるから
商標をキーワードとして大きく稼ぐためには需要が多い激戦区に飛び込んでいく必要があるわけですけど、いわゆるビッグキーワードと呼ばれる領域で上位表示しているサイトは企業が資金を投下して社員や外注の方が大勢でサイトとバックリンクサイトを大規模に構築しているのが現状です。
さすがにSEO業者からペイドリンクを購入するようなところは減っているとはいえ、Googleが発表するようなホワイトSEOだけでは到底太刀打ち出来ない競争がそこにあるわけですよ。
競争を避けるにはライバルが少ない隙間を狙ったサイトを量産することになります。
僕のように個人で小規模ビジネスを展開していきたいタイプには厳しい競争市場が待っているのは明らかです。
2.構築したサイトが使い捨てになるから
商標をキーワードにするということはサイトタイトルからコンテンツまで、同じ商品名がぎゅっと凝縮されているサイトが出来上がり、日本語ドメインで「商品名.com」なんて取得した日には何をどうイジっても特定の商品向けサイトにしか活用できないサイトが出来上がります。
で、その商品プログラムが終了してアフィリエイト案件が消滅したらどーすんのさ?
広告主も永久に広告費を投下し続けることは稀なパターンですから、取り扱う商材の変更が効かないということはとても大きな問題です。
他にも広告主の方針が突然大きく変わって承認率が大幅に低下したり、LPにフリーダイアルやリスト取りを堂々と設置されてしまったら最悪ですよね。
このようなリスクに対して打てる手が限られてしまう点は見逃せないと思うわけです。
3.広告主に価値提供が出来ているのか?という問題
「ビジネスは相手に価値を提供する対価としてお金を頂くのです!」ということを学んだ方は多いはずです。
では商標キーワードで集客することで、アフィリエイターは広告主に何の価値を提供していると思いますか?
仮に商標サイトが1つも存在しなかったとしたら、商標キーワードで検索したユーザーはどこに辿り着くかと言うと恐らく広告主のサイトや価格.COMのようなポータルサイト、口コミサイトでしょう。
この場合でもユーザーは商品を購入していくわけですから、アフィリエイトサイトは無くても良いということになりますよね。
広告主のサイトへ直接向かっている検索ユーザーの動きをわざわざ一旦止めているだけで、広告主にとっても検索ユーザーにとってもメリットがないのにも関わらず、広告主から報酬を受け取るのはどう考えても本来あるべきビジネスの構図からはズレているのです。
広告主も広告費をかける必要性が薄れてくるから遅かれ早かれ広告出稿を止めることになり、せっかく作ったサイトも稼げなくなり、長く続くスキームには成り得ないでしょう。
最後に、これは個人的なネットビジネスに対する想いとして、せっかく頭脳労働の世界で努力するんだったら、ランキングから商品を選んでキーワードツールから複合キーワードを選んでただひたすら作業するような肉体労働寄りのビジネスよりも脳みそに汗をかいて価値を生み出した方が良くないですか?と思えてなりません。